概要
仮想通貨マーケットの動きを一週間まとめて振り返っています。BTCだけでなくマーケット全般を見るため、Bloombergインデックス等を見ていきます。仮想通貨だけでなく主要金融市場についても振り返ります。
加えて、簡単なニュースの動きなどをつけていきます。最新のものはツイッターアカウントで更新しているので、こちらのツイッターや#仮想通貨インデックスのタグをご覧ください。
年初の流動性の低い中、金融市場は大きな行って来いを作った感じです。仮想通貨は、ETHが上昇を牽引しましたが、全体としては無風です。(ボラも並程度)
先週の記事はこちら!
各種インデックスの動き
(主要インデックス、2019.1.4末時点)
ISM製造業景況指数の悪化で株安債券高となったものの、雇用統計の良さとFRB議長講演が好感されて戻した形となりました。
VIX(ボラティリティインデックス)が足元最高値から下がりだしたこともポイントですね。
- 仮想通貨については12月末比小幅上昇。
- BTCはレンジ形成でやや下落ながら、ETHを中心に中上位アルトが強い。
- 債券は一時ISM製造業景況指数等の悪化等から大きく買われるも、雇用統計及びパウエルFRB議長の講演内容が好感されて、12月末と同水準まで戻る。
- 株は一日あたりのボラティリティが高く一進一退。
- VIXは高水準ながら、2月のVIXショックの水準と比較して後退。
- 金は徐々に買われ続けるほか、原油、天然ガス等は固有の動きで高ボラティリティ。
株式、債券市場は24日以降、連日数パーセント動く日が続いており、VIXも2月の「VIXショック」の水準を一時見せました。ただし足元では雇用統計を明けて少し落ち着いた感じです。
一方仮想通貨はETHや一部アルトコインを除けば、比較的大きなボラもない状況です。仮想通貨は株式と逆相関、なんて意見も見たけれど、どちらかというと低相関あるいは無相関という言葉が正しいのでは。
何言ってんのかわからんが!!!!!!
ETH100万円になって!!!!!!
10万で売れなかったオタクが、100万で売れるのか?
何言ってんのかわからんが!!!!!!
ETH100万円になって!!!!!!
壊れたオタクだ。
主なマーケットの出来事
主要な動きを箇条書きにします。詳しくはツイッターのツリーでニュースをぶら下げてあるのが読めますので、ご参照ください。
金融市場の動き
- 12.31 米国債1年と2年の利回りが逆転
- 1.3 原油一時7%以上の上昇。
- 1.3 ドル円一時104.8円を割る。一時間の内に109⇨105⇨107の動き
- 1.3 ISM製造業景況指数、予想以上の急落。リスクオフムード広がる。
- 1.3 アップルの売上高予想引き下げもリスクオフに拍車をかける。
- 1.3 米国10年債2.6%を割る。株式市場は暴落。
- 1.4 雇用統計は予想以上に強い数字が多く出たことからポジティブサプライズ
- 1.4 パウエル議長も金融政策に柔軟な姿勢を見せ、マーケットは好転
仮想通貨市場の動き
- 12.29 Bitfinexが7日のメンテナンスを発表
- 1.1 Bakkt200億円の調達ながら1.24のBTC先物ローンチは延期を発表
- 1.2 イーサリアム、1.16のアップデート及びその後のタイムライン発表
- 1.4 イーサリアム急上昇後調整、ただしショート加熱し調達率が激しく上下
- 1.5 約80万イーサリアム、Bitfinexから複数アドレスに出金される
今週は何と言ってもイーサリアムのアップデートプランを背景にETHが買われていったことがありました。
BTCがハッシュレートも下止まりし、ペナントの動きを作ったことも、アルトが買われやすい環境の一つに見えます。
ただし金融市場は混乱が続いた週でした。
ドル円一時104円タッチや日経20000円割れなどが注目されたけれど、最もマーケットを動かしたのはやはり雇用統計と、それを踏まえた金融政策(利上げ)の動向でした。
トピック:パウエルプット?雇用統計の影響とは
雇用統計の注目点
ここまで何度も話に上がった「雇用統計」。これは単に景気が良い悪いを表す数字というより、先週解説した「利上げ」「政策金利」と大きく関係します。
FRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長の講演、質疑応答がどう受け取られるかで、指標がリスクアセットに与える影響も大きく異なります。
非農業部門就業者数が予想以上に増えていたり、失業保険申請件数が少ないことは経済にはプラスの兆候だけれど、それ以上に「それを見てFRBが利上げプランをどう考えるか」の方に注目が集まっています。
全くわからん!
数字がいいと景気がいい。
景気がいいと利上げするってことか??
基本的にはそう。
元よりFRBの目的は金利調節を用いて米国の「物価と雇用の安定」をさせることにあるから、当然のことではあるんだ。
ただし、現在市場は「データは今は強いけど、利上げによる実体経済への影響は遅れて出てくるのでは…?」「利上げ、やりすぎちゃマズくね…」という懸念を持っている状態でした。
みんなが不安視してるんなら、利上げやめればええやん!!!
パウエル!!!
トランプも辞めろって言ってました!!!!
パウエル!!!
先月までのパウエル議長のスタンスは、「経済データは好調な今、近年までの金融緩和で膨れ上がったバランスシートの正常化は着実に進めていく」というトーンがありました。(利上げ)
ただし、今月の発言には「状況に合わせ柔軟に対応する」というトーンが強く、マーケットには好感される形となりました。
今回はいわゆる、「市場との対話」に成功した形となります。
もちろん、今後の懸念が根本的に払拭されたわけではないけれど、マーケットでは「いざという時には利上げを止める」⇨「マーケットをパウエルが支える」という意味での捉え方も広がりました。
これをオプションのプット(損失を抑える効果)になぞらえ「パウエル・プット」なんて呼ぶ声もありました。
トランプに怒られて、しゃべりの練習したんとちゃうか?
仮想通貨はどうなるの?
でもビットコイン上がってないやん
怖いくらいに動いてないね。
7日にはFinexのメンテもあり、ポジションが整理されつつロングに寄ってきている感じがあります。
かつETHを除けば現在は出来高も低い状態が続いているし、イベントでボラティリティが高まりやすい状況だと思います。金利もやたら動いてるし。
局面ですか!!!
メンテですもんね。。。
まとめ
- 利上げ動向に注目度が高まる中、雇用統計が市場を大きく動かした。
- 指標の強さに加えて、FRBの市場に対する柔軟性を市場は好感。
- BTC市場はこれに大きく反応せず。Finexメンテを目前に控え、薄商い続く。
ではまた来週〜
のシリーズも見てね!
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