仮想通貨のリスクオンとリスクオフ リスク要因と相関関係

仮想通貨 リスク マーケット分析
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しょーぐん
しょーぐん

こんにちは。超お久しぶりです。

文鳥
文鳥

何してたんですか?ブログ放っておいて。

しょーぐん
しょーぐん

ちょっとマーケットの荒れ具合やばかったので、仕事してました。トランプとパウエルが悪いですね。

 

米中貿易戦争の悪化を背景にビットコインは上昇

 

7月下旬に胡散臭いシンプソンズチャート(左のがくがくしてるやつ)を続けた後、ビットコインは上昇しました。きっかけはトランプさんによる、8月1日の対中関税発言にあったといわれてたりします。この辺で、足の速い人は動き始めてた感じがありましたね。

トランプ大統領、中国製品3000億ドル相当に関税へ-9月1日から
トランプ米大統領は1日、現時点で制裁関税の対象となっていない中国からの輸入品3000億ドル(約32兆2300億円)相当に10%の追加関税を課すと発表し、中国との貿易戦争をいきなりエスカレートさせた。この関税が発動されれば、米消費者はこれまでより直接的な影響を被る見込み。

 

文鳥
文鳥

なんでトランプさんが関税上げると、ビットコインが上がるの?

シンプルにいうと、人民元安を懸念しての逃避需要です。ただし、なかなか本当に中国からのマネーフローがあるのかは単純にはわからないですね。Coinlibなんか見てもよくわからない。そもそも中国では仮想通貨取引所ってそもそも法律で禁止されてるし、基本的に闇営業やOTCでしょう。ぼくはその思惑も含めて、かなりの影響はあったと思います。

オタク
オタク

闇営業(全然闇じゃない)

ただここからの流れについては、難しいところがあります。一つは、この対中発言もしょせん交渉事のためのトランプ大統領のポーズであることが強く、新たな要素に上書きされてしまう可能性も高いことです。実際に、5~6月はメキシコに対しても、関税発動をにおわせてから無期限延期するなどして、株式市場を混乱させる動きがありました。

米、対メキシコ関税発動見送り-移民対策で合意とトランプ氏
トランプ米大統領は7日、不法移民の脅威を理由にメキシコ製品に課すと表明していた制裁関税の発動を無期限で見送ることを明らかにした。米国への不法移民の流入に歯止めをかける新たな対策にメキシコ側が同意した。
文鳥
文鳥

ヤクブーツでもやってるのか?

そして中国側も当然応戦していくことで、貿易戦争は激化していくことは想定されます。これは、現状ビットコインにもプラスに見えてきそうなものです。中国からの逃避マネーがきそうなので。

トランプ氏の主張逆手に-嫌がる「為替」「農産物」で中国反撃
トランプ米大統領の関税計画に対し、中国側も貿易戦争を激化させる行動で反撃した。1ドル=7元を超える人民元安を容認するとともに、国有企業に対し米国産の農産物輸入を停止するよう要請した。

でも一方、中国に今そんなに余裕はないんですね。

財新の中国サービス部門PMI、7月は51.6 5カ月ぶり低水準 (2019年8月5日) - エキサイトニュース
[北京5日ロイター]-財新/マークイットが発表した7月の中国サービス部門購買担当者景気指数(PMI)は51.6と前月の52.0から低下し、2月以来5カ月ぶりの低水準となった。新規輸出受注は大きく上向い...

意地を張り合う余力がないと、現在のマネーフローをあっさり変えてこないか不安なところがあります。そもそも、マイニング費用よりだいぶ上にいる環境下だと相当な売り圧があるし、市場参加者が一部地域に偏りすぎているし。

 

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中央銀行の下支えについて(長期的な話)

以上は短期的なマネーフローの話なんですけど、そもそも長期的な話として①今のマクロ環境はとても悪いってことと、②中央銀行が支えている金融相場だってことを理解しとかないといけないと思います。

①のマクロ環境については、米国では製造業なんかに顕著に出てますし、OECDの見通しなんかもかなりの低水準です、(興味ある人はググってください)

米ISM製造業指数、7月は約3年ぶり低水準-輸出など低調
米供給管理協会(ISM)が1日発表した7月の製造業総合景況指数は、約3年ぶりの低水準に落ち込んだ。生産拡大ペースの鈍化や海外市場の不安定さが影響した。

 

もっというと、そもそも企業の財務レバレッジが高すぎて、それ実質投資適格に値しなくない?みたいなのがもうここ数年言われています。もう一回マーケット壊れるしかないんじゃないの?ってずっと言われています。

投資適格債:BBB格債券にはアクティブなアプローチを
米国の投資適格社債市場では、信用力が低いカテゴリーにおいて投資の失敗余地が小さくなっているものの、投資機会は残っています。さらに詳しく読む。

 

なんで悪いのか?は諸説あるんですけれど、簡単に言うと

①リーマンショック後の量的金融緩和で、大量に流動性をまいて企業を支えた

②本来なら潰れるような企業も当然支えられる(下支え)

③インフレを懸念して金融引き締め(利上げ)をしてきた(~2018年中盤)

この最後の引き締めの余波が、今来てる感じなんですよね。金融市場と違って、実体経済には遅れて出てくるので。そんなわけで経済や企業のファンダメンタルズは基本的に悪い中で、今は中央銀行がまた緩和姿勢をとって、下支えに入るのでは…って市場が期待する中で臨んだのが7月末のFOMCでした。

 

結果は皆さんご存じの通り25bpの利下げで、「これが継続的な利下げのサイクルの始まりではない。ただし一度きりの利下げともいわない」といった感じの回答でした。自分も起きて見張ってましたが、それなりに市場関係者は混乱してました。

 

ただ冷静になってパウエルさんの話を聞くと、「予防的な利下げ」というのがキーワードになって、マーケットは再び、年内複数回の利下げを織り込む感じになっています。(大丈夫かよ)

オタク
オタク

長くてよくわからん

ごめんなさい。この話のポイントは、実体経済は悪いんだけど、中央銀行の政策を信じるか?という中央銀行の信頼性の話になってきていると受けてめています。中央銀行の独立性というテーマは何度か話した気がしますが、これは「マーケットの期待通りに緩和するんだろうな、しないならボラティリティ出しちゃうぞ」という市場からの信頼性に関する問いです。

 

基本的にはこの手のリスクは、今後とも一時的・局所的にボラティリティを生みつつ、金融市場から金や仮想通貨への逃避を生みやすいテーマかなと思っています。最終的にはQEまでGO!

 

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マイナス金利

最後に押さえておきたいテーマとして、マイナス金利があります。現在、欧州や日本の多くの国債はマイナス金利にあります。ドイツは30年債ですらマイナスですし、欧州じゃBB格の銘柄でもマイナス金利のものが出てきたなんてニュースもありました。

マイナス利回りの債券倍増 世界で残高13兆ドル
貸し手が金利を実質的に負担するマイナス利回りの債券が増加している。残高は13兆ドル(約1400兆円)と1年間で倍増した。債券利回りのマイナスは異例の状態。2008年の米金融危機後の世界的な緩和策の影

 

現在多くの中央銀行の施策では、一般の個人の口座にまでマイナスの金利は付利されていません。(投資口座では付利されています)ただし、先日こんなニュースがありました。

スイスのUBS、大口個人預金にマイナス金利 11月から
【ロンドン=篠崎健太】スイス金融大手のUBSは31日、スイスの大口の個人預金口座に11月1日からマイナス金利を課す方針を明らかにした。残高が200万スイスフラン(約2億2000万円)を超す口座を対象

スイス金融大手のUBSは31日、スイスの大口の個人預金口座に11月1日からマイナス金利を課す方針を明らかにした。残高が200万スイスフラン(約2億2000万円)を超す口座を対象に、年0.75%の維持手数料を徴収する。スイス国立銀行(中央銀行)のマイナス金利政策が長引くなか、負担を個人顧客にも転嫁せざるを得なくなった。

こうなってくると資本の移転を誘発する流れとなります。この手の話も、金やビットコインにはプラスに動くタイプのリスクですね。

 

書いてて疲れてきたのでこの辺で締めます。ポイントとしては「リスクオンオフ」みたいな二元論で投資対象をみるよりも、リスクには色んな要因、色んな種類があるよという点です。金融マーケットが下がる中でもビットコインが上がっていて、その要因が認識できる、わかりやすい環境な気がしました。

 

そのリスク要因がアセットクラスごとに、プラス要因なのかマイナス要因なのかっていう目線が大事なんじゃないか、ということが言いたかったものでした。

専門用語的には、マルチファクターモデルやらの世界に近いですね。(専門家の人は”のインデッ”スレへどうぞ。熱く語ってください)

なんにせよ、今は経済のファンダメンタルズが弱く、中央銀行や貿易戦争の動向でボラティリティも生みやすい環境なので、それぞれの材料の方向性を一つ一つ上手く整理していくと、迷いがなくていいんじゃないかなと思いました。月曜にこんなに書いてると精神が限界です。本当に。以上です。

 

 

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