概要
仮想通貨マーケットの動きを一週間まとめて振り返っています。BTCだけでなくマーケット全般を見るため、Bloombergインデックス等を見ていきます。仮想通貨だけでなく主要金融市場についても振り返ります。
加えて、簡単なニュースの動きなどをつけていきます。最新のものはツイッターアカウントで更新しているので、こちらのツイッターや#仮想通貨インデックスのタグをご覧ください。
1月頭の雇用統計以降、FRBの姿勢が金融緩和的になったことを受け全般的に上げムード続く。企業業績に対しても余裕持った議論をしてる感じ。
仮想通貨は…無相関にジワ下げ続く。(ずっとやん)
各種インデックスの動き
(主要インデックス、2019.2.1末時点)
月初の雇用統計以降、金融政策は「いざとなれば柔軟に対応」が定着。Brexit、米中交渉や政府閉鎖もかなりリスクシナリオを織り込んだ上で少しづつながら動いていることが好感され、株価は上昇。ただしどちらかというとドル安なので、円高の影響も懸念され日本株は伸び悩み感。
VIX(ボラティリティインデックス)は低下、原油はレンジ推移、金は上昇傾向続く。
仮想通貨はBTCの下げ続き、全体としても下げ。ドル安なのにその対ドルでも下げてるって動き、意識しておきたい…
- BTCは2ヶ月、1ヶ月、1週間どれを見ても下げ続く(2週連続)。
- 一部ICO上げなど話題になるも、中小型アルトコインも総じて下がる。
- 債券は短期中心に買われフラットなカーブ続く。(2−5年がスプレッド0!)
- 株は12月の下げをほぼ取り返した形。
- VIXは後退続く。18以下での推移が定着。
- 金は先週リスクオンな中でも2週連続買い傾向続く。
- 原油は12月の底値42ドル台からの上値トライ継続。(シェールオイルの稼働増加点60ドル台が意識される)
主なマーケットの出来事
主要な動きを箇条書きにします。詳しくはツイッターのツリーでニュースをぶら下げてあるのが読めますので、ご参照ください。
金融市場の動き
(SP500の動き)
- 1.28~ 米国企業決算発表シーズン キャタピラー、エヌビディア 予想下方修正
- 1.28 大手株の下方修正が全般的に不安視され、米株原油下げ、金上昇
- 1.29 英国議会、EU離脱交渉期限を延長する対案を否決
- 1.29 米政権、国営ベネズエラ石油(PDVSA)を制裁対象に認定(原油上げ)
- 1.30 FOMCはハト派の発言。バランスシート正常化も柔軟に対応する姿勢
- 2.1 雇用統計は非農業部門雇用者数は予想以上も、失業率は4.0%に上昇
- 2.1 ISM製造業総合景況指数は予想以上に強い数字
仮想通貨市場の動き
(TradingView Total指数の動き)
- 1.28 仮想通貨取引所 Liqui 全アカウント閉鎖、サービス終了のアナウンス
- 1.29 イタリア裁判所、仮想通貨取引所 BitGrail ハッキング被害に顧客資産保護の適切な措置がなかったとして、CEO個人資産差し押さえを承認
- 1.30 フィディリティ、3月にも仮想通貨カストディサービス提供開始と報道
- 1.30 仮想通貨取引所 Cryptopia再度ハッキング
- 1.30 サウジアラビア通貨庁とUAE中銀は分散台帳を用いた国際相互送金プロジェクトAberを発表(デジタル通貨の発表も視野に)
- 1.30 Swift CEO Gottfried Leibbrandt がR3の技術活用についてフォーラムで言及
- 1.30 LINE/野村HD、ブロックチェーンを使った金融事業で提携を発表
- 2.1 仮想通貨取引所 Gemini 会計内部統制テスト(米国保証業務基準SOC2 Type1レビュー)完了
- 2.1 CBOE ETF申請再提出
金融マーケットは前半は決算不安で下げ。その後Brexit、米中の貿易問題、政府閉鎖問題というニュースは材料消化のターンで、金融政策がハト派※的であることを確認して上昇。(FOMCや雇用統計への関係者コメント確認)
一方、仮想通貨はフィディリティなどいいニュースあるも、ズルズルと下げ。(SwiftとR3の連携について報道されるとXRPはほんの少し上昇)
ハト派ハト派ってよく聞くけど、
金融マンはみんな動物好きのおじさんなんですか?
いい歳して正直キツくないですか?
(ほっといて)
ハト派とかタカ派っていうのは、中央銀行の金融政策が金融市場に穏健派か強硬派かみたいなニュアンスで使われます。
- ハト派:景気を慎重に見て、株価にプラスの利下げ等を提案
- タカ派:景気を強気に見て、株価にマイナスの利上げ等を提案
元々は政治用語みたい。ハトは平和の象徴だしね。
あー、利上げについては前に触れたね。
オタクは全ての動物に興味がないです。
人間も含めて。
年初からの株価上昇、リスクオンムードには当然このハト派の金融政策が関係してくるんだけれど、一回簡単にまとめたいと思います。
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