概要
仮想通貨マーケットの動きを一週間まとめて振り返っています。BTCだけでなくマーケット全般を見るため、Bloombergインデックス等を見ていきます。仮想通貨だけでなく主要金融市場についても振り返ります。
加えて、簡単なニュースの動きなどをつけていきます。最新のものはツイッターアカウントで更新しているので、こちらのツイッターや#仮想通貨インデックスのタグをご覧ください。
政治トピックスを徐々にこなしていく形で、金融市場は今月は緩やかにリスクオンな傾向!
仮想通貨は…無相関にジワ下げ続く。
(オタク、ここでしか出番ないな?)
各種インデックスの動き
(主要インデックス、2019.1.25末時点)
月初の雇用統計以降、金融政策は「いざとなれば柔軟に対応する」と見られており、個別の政治テーマや銀行の収益などが注目点に。Brexitも波乱なく既定路線、米中交渉や政府閉鎖についてもトランプ大統領から柔軟な姿勢が見えてきたことから、株価は上昇という感じです。
ただし、VIX(ボラティリティインデックス)は低下、原油はレンジ推移、金は上昇傾向と、リスクオンと言いつつもそれぞれのマーケットは方向感まちまちです。
仮想通貨はBTCの下げが目立ち、全体として出来高も下がってきています。
- BTCは2ヶ月、1ヶ月、1週間どれを見ても下げ。
- 一部コインにpump見られるも、中小型アルトコインも総じて下がる。
- 債券は横ばいながら引き続きフラットなカーブ。(2−5年が引き続きフラット)
- 株は12月の下げの半分以上は取り返した形。
- VIXは後退続く。20以下での推移が定着。
- 金は先週リスクオンで止まったものの、今週はやや買い傾向続く。
- 原油は12月の底値42ドル台からの上値トライ継続。生産者ニュースに振られる展開。
主なマーケットの出来事
主要な動きを箇条書きにします。詳しくはツイッターのツリーでニュースをぶら下げてあるのが読めますので、ご参照ください。
金融市場の動き
- 1.18 中国が米国からの輸入を増やす6カ年計画を今月上旬の米中通称会議で示していたとの関係者報道
- 1.19 トランプ大統領、政府機関一部閉鎖とメキシコ国境問題に関する「重大発表」行うも、内容は既存案に近くインパクト薄い
- 1.21 ゴールドマンサックス、ポンド全面高予想
- 1.22 米政府再開交渉が不調で、一時米国先物が急落。BTCもつられ、一瞬の下げ上げが発生。
- 1.23 岡三マン消える。日本のトレーダーはパニックに()
- 1.24 英議会はBrexitに進展なく、市場は離脱期限延長を視野に。ポンド上昇。
- 1.25 トランプ大統領、3週間の政府機関閉鎖解除で合意。強硬的だった国境の壁建設費用の予算案入りについては合意内容とせず、妥協した形。株価は上昇。
仮想通貨市場の動き
- 1.21 大手取引所のKYC書類がダークウェブで売られているとの報道
- 1.21 Crypto Grage社、サンドボックス(規制の一部緩和)制度の認定取得(国内の金融部門一号)
- 1.21 英中銀上級顧「金融サービスの基本的なテストに不合格だ。交換に優れた単位でもなく、価値もない」(Bloombergインタビュー)
- 1.22 Coinbase アジアおよびEMEAの機関投資家向け、クロスボーダー電信送金およびカストディ、OTCサービス提供開始アナウンス
- 1.22 Bitmain公式声明「ハッシュウォーはなかった」
- 1.23 UTXO型PoSコインのdisk逼迫攻撃「Fake Stake」が話題に
- 1.23 CBOE VanEckのBitcoin ETFの申請は一時的に取り下げと報道
- 1.24 Crypto StartupのMessari社から、第三者機関で見られるXRPのMarket Capは過剰ではとのレポートが発表
- 1.25 JPモルガン、ビットコイン採掘の加重平均は4060ドルで、中国のマイナーを除き多くが赤字とレポート
金融マーケットは引き続きBrexit、米中の貿易問題、政府閉鎖問題というニュースが主題に。市場も無難な方向(離脱延期や閉鎖の一時解除)を予想していた中でカレンダーを消化していき、株価は戻ってきたといった動き。
一方、仮想通貨は先週末の大統領ツイートあたりで上がったものの、取引所のKYC情報漏洩報道の前後でそれ以上の下げとなった。(それが材料視されたか?は微妙…)
Coinbaseの機関投資家向けサービス開始やETF申請撤回などは予想されていた動きで大きな反応なし。
Brexit〜〜政府閉鎖〜〜って、
ずっとおんなじ話してませんか??
無限ループって怖くね??
基本的に全部、政治案件だからね。
- Brexitは、離脱強硬派 vs 離脱軟着陸派 vs 離脱撤回派
- 貿易問題は、米国 vs 中国の知財、サイバー競争
- 政府閉鎖は、共和党 vs 民主党のメキシコ国境問題
がそれぞれ背景にある。
それぞれ選挙を考えて簡単に頭を下げれるもんでもないし、カレンダーの終わりを見て、それぞれどう時間を使っていくのかって話だと思うよ。延期とかも含めて、それまで荒れるんだろうな〜〜って。
過去の銀行救済とか欧州債務危機も全く同じで、すぐに折れてしまうと国民や派閥の理解も得られないし、妥協点を見つけるのに時間を要するのが民主主義なんだよね。
相手が折れるまで牛歩で粘り…
支持率下がってきたらアメを配る…
これが、これが政治ですね!!??
オタクは学級委員から政治を断念しました。
政府閉鎖の解除については、いろんなメディアが報じている通りETFやBakktの申請に関連しているから仮想通貨にも関係ある。
ただし今回、3週間の期限付き閉鎖解除が合意されたわけだけれど、論点になったのは税金の還付プロセスや航空便に関する影響など、国民生活に関連する深刻なものの復旧。
普通に考えてデスクに書類が山積みのはずで、ビットコインが優先的に処理されるとは思えないかな…
オタクの机は常に山積みだし、
7時から23時まで働いてるが?
週6で。
(……実話なんだよね)
もしもし、人材仲介の○○さん?
いや〜今いい労働力があるんですけど、
話だけでもどうです???
かわいそうだからやめて
仮想通貨は!
仮想通貨は助かりますか!!!
あまりいい話題はないけれど、Coinbaseの機関投資家向けサービスが順調に開始されているのはプラス材料だね。
機関投資家についてはこちらの「機関投資家が仮想通貨を買う!」の前に、機関投資家ってなんだっけ?で触れている通り、現在はまだかなり限定的な範囲にとどまってる。
ただし、送金処理実務やカストディの拡充、法的整理が進むことは技術的な進展を後押しできる。(まだまだだけどね)
Bakktとかその辺、質問もきてたし、
なんか書いてや。
はい、質問の回答は記事にしたいと思います。
お待ちください。
そんなこと言いながら…
スマブラしてたり…
しませんよね?
ヒィ、頑張ります。
トピック:「XRPの流通枚数?流通枚数の考え方とは」
トピックは長くなったので、こちらの別記事にしました!
流通枚数の考え方について確認できますので、ご覧ください。
コメント
しょーぐんからスマブラを取り上げる案を発議したいと思います
おはようございます、いつも犬の引用リツイート楽しみにしております
前月比の割合の数字を見た時にBGCIとBTCUSD(bitfinex)で約2倍の乖離がありますが、これは何故でしょうか?
ソニックさん、ありがとうございます!
ちょっとトレードの上手い犬がゲームも上手くて、常にボコボコにされてます。「勝つまでやる」のがゲームなので、その案は棄却ですね…
雨弓さん、ありがとうございます。
これは簡単に言うと、インデックス内のETHが主要因ですね。
インデックスの構成上XRPやETHが25-30%組み込まれているので、そこが対BTC建で下落した場合このようなことが起きます。個人的には、上位アルトのトレンドを見るのに使っています。詳細はこちら https://data.bloomberglp.com/professional/sites/10/BGCI-Factsheet-12-31-18-FINAL.pdf
インデックスの話は小難しいのでお蔵入りしてましたが、いずれやりたいです。。。